魚氷に上る(うおこおりにあがる)
立春末候は新暦では2月14日から18日頃
暖かくなり、池や湖の氷が割れる頃。
湖底にいた魚たちも跳ね上がります。
春先の薄く貼った氷のことを、薄氷と呼びます。
候のことば
渓流釣り

二月から次第に各地で渓流釣りが解禁になります。
イワナやヤマメ、アマゴなどを釣るのは春の訪れの楽しみと言えます。
これらの魚は日本に昔からいた在来魚。
希少な在来魚が絶えないように山に暮らしていた人々が、日々の営みとして渓流魚とか変わってきたからこそ、今があります。
旬の兆し
春寒(はるさむ)
立春になり暦の上ではもう春です。
しかし、まだまだ2月は寒い季節。
その寒さをあえて春寒や余寒(よかん)などと呼び、冬の名残として本格的な春の到来を心待ちに。
旬の野菜
明日葉(あしたば)

伊豆諸島原産の明日葉は「今日摘んでも、明日には伸びてくる」ほど強い生命力をもった野草です。
食材としてはもちろん、薬草としても活用されています。
明日葉の旬は二月から五月。
明日葉はビタミン・ミネラルが多く含まれていて、食物繊維も豊富です。
茎の黄色い粘り気のある液汁はカルコンという成分。アレルギー症状を抑制し、花粉症の予防にも効くと言われています。
旬の魚介
岩魚(いわな)

イワナの全長は30センチ前後。
白と橙色の斑点のある日本在来の渓流魚です。
二月の解禁から獲れますが、エサの多い夏場が特に美味です。
塩焼きや唐揚げ、燻製などにすると美味しく食べられます。
また、焼いたイワナに熱燗を注いで作る骨酒や独特な風味と野趣があります。
旬の野鳥
メジロ(めじろ)

あざやかな黄緑色の羽に白い縁取りのある目を持つメジロ。
この時期になると、庭木などに姿を現します。
二羽で追いかけっこをする姿は初春の風物詩とも言えます。
旬の行事
谷汲踊り(たにぐみおどり)

谷汲踊りは岐阜県揖斐郡谷汲村の谷汲山華厳寺で行われる行事。
2月18日には豊年を祈願し、奉納されます。
孔雀の羽を思わせる赤、黄、白のシナイと呼ばれる4メートルにもなる扇状に割った竹に色紙を巻いたものを背負い、12人の太鼓打ちが大太鼓を鳴らすものを谷汲踊りといいます。
起源は、平家を討った源氏の戦勝のおどりとも言われています。
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宮島牡蠣祭り(みやじまかきまつり)

宮島牡蠣祭りは広島県廿日市市で行われる行事。
2月第二土曜・日曜日に開催されます。
毎年いちばん牡蠣が美味しくなると言われる2月。
牡蠣祭りの期間中はカキフライや牡蠣雑炊、牡蠣入りのお好み焼きなど、カキをつかった様々な料理を楽しむことができます。
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だだおし

だだおしは奈良県桜井市にある長谷寺で行われる悪鬼追放の法要です。
2月14日に開催されます。
長谷寺の本堂で行われる法要は、大和地方に春を呼ぶ火祭として有名。
ほら貝の合図とともに、赤、青、緑の鬼が松明を抱えて本堂の内外を暴れ回ります。
横手かまくら(よこてかまくら)

横手かまくらは秋田県横手市で開催される水神様を祀る小正月の行事。
開催は2月15・16日。
かまくらを訪れる人を子どもたちが甘酒やお餅でもてなしてくれます。
雪景色の中に浮かぶかまくらのあかりは幻想的な雰囲気。
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